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認定特定非営利活動法人がんサポートコミュニティーは、がん患者さんとそのご家族のために専門家による心理社会的なサポートを提供するNPOです。

TEL. 03-6809-1825

105-0001 東京都港区虎ノ門3丁目10-4
虎ノ門ガーデン
214号室

11回ペイシェント・アクティブ・フォーラム11TH PATIENT ACTIVE FORUM


プログラム
13:00-13:30
開場
展示コーナーに出展していますがん診療連携拠点病院や患者団体等の活動紹介を自由にご覧いただけます。また担当者がいらしているブースにおいては直接ご相談いただけます。
13:30-13:35
開会挨拶
渥美 隆之
(がんサポートコミュニティー理事長)
13:35-14:25
特別講演
これから期待される放射線治療
辻 比呂志
(放射線医学総合研究所重粒子医科学センター病院治療課長)
14:25-15:35
基調講演
医師・家族・がんサバイバーとして
垣添 忠生
(がんサポートコミュニティー会長)
15:35-15:50
休憩
展示コーナーに出展していますがん診療連携拠点病院や患者団体等の活動紹介を自由にご覧いただけます。また担当者がいらしているブースにおいては直接ご相談いただけます。
15:50-16:00
活動紹介
※がんサポートコミュニティーで提供しているプログラムについてご紹介させていただきます。 
16:00-16:50
パネルディスカッション
がん治療選択―そのとき、あなたは何を考えるか?
<パネリスト>
辻 比呂志
垣添 忠生
遠藤 哲也(陽子線治療を受けられた前立腺がんサバイバー)
田口 隆(放射線治療を受けられた食道がんサバイバー)
<コーディネーター>
渥美 隆之
16:50-16:55
閉会挨拶
 大井 賢一
(がんサポートコミュニティー事務局長)

特別講演「これから期待される放射線治療」

辻 比呂志(つじ ひろし)氏
放射線医学総合研究所重粒子医科学センター病院治療課長
1982年北海道大学医学部卒業。1995年筑波大学臨床医学系講師。

放射線治療は手術、抗がん剤治療と並ぶがんの3大治療法の一つです。その最大の特徴は、臓器・形態を温存しつつ局所的にがんを攻撃することです。局所療法として手術に匹敵する効果を期待できることも少なくないことに加え、抗がん剤のような全身的な副作用が問題となることは殆どありません。一方で局部的には放射線が照射された正常組織にも線量とその組織の放射線感受性に応じた組織障害を生じ、場合によっては重症の障害を引き起こす可能性もあります。従って、放射線治療にとっての最も重要な課題は、正常組織に強い障害を引き起こすことなく、がんの病巣に如何に強力な治療を施すかということになります。そのための工夫として、どのようなスケジュールで、どのくらいの量の放射線を照射するか(線量分割法)に関しての工夫や放射線の効果を高める薬剤の併用など様々な取り組みが行われています。中でも最も成果が得られているのは、線量集中性を高めるための工夫です。X線治療においても、より集中性を高めるための照射方法の技術開発が進み、最近では3次元原体照射法、強度変調照射法、定位放射線療法などの高い技術が広く普及して、副作用を少なくし、治癒率を高めることに成功しています。
放射線医学総合研究所(以下、放医研)で用いられている重粒子線は、線量の集中という点においては最も適した性質を持つ放射線であり、最新のX線治療以上に正常組織の照射範囲を狭くすることが可能です。加えて、重粒子線治療は生物効果が高いという性質も併せ持っており、X線では十分な効果が期待できない種類のがんに対しても高い効果が期待できることが分かっています。放医研では、平成6年からさまざまな部位のがん治療に関する臨床研究を行ってきました。その主な目的は、X線が効きにくいタイプのがんに対しても重粒子線が高い効果を持つことを示すことと、より短期間に安全に実施できる治療法を確立することです。結果的に多くの部位のがんで良好な成果を得ることができたため、患者さんの数も増加して、平成253月までに7300名を超える患者さんの治療を行ってきました。X線が効きにくい骨軟部の肉腫や扁平上皮がん以外の頭頚部腫瘍、直腸がんの手術後の再発病巣などで良好な結果が得られており、肺がん、前立腺がん、肝臓がんなどの罹患率の高いがんに対する短期間で安全かつ高い効果をもつ治療法の確立も進んでいます。

基調講演「医師・家族・がんサバイバーとして」

垣添 忠生(かきぞえ ただお)氏
がんサポートコミュニティー会長/日本対がん協会会長

1967年東京大学医学部卒業。2002年国立がんセンター総長。2007年国立がんセンター名誉総長。

私は国立がんセンターに32年間勤務した。その間に、私自身、早期の大腸がんと腎臓がんを経験した。前者は、内視鏡治療で、後者は腎部分切除術にて完治した。
つまり、私は医師であるが、自分自身がんを2回経験し、がんサバイバーでもある。このことが退職後もボランティアとして、公益財団法人日本対がん協会の会長や、がんサポートコミュニティーの会長を務めることとなった。
この講演では、1)人の生死とその多様性、と題して、いろいろな人たちのがんとの向き合い方を例としてお話したい。その中で、治療選択肢が多くて、患者さんも家族も悩む前立腺がんのことにも触れたい。
2)妻を看取る日、と題して、私の妻が小細胞肺がんにかかり、わずか4ミリで発見したにも関わらず、治すことができなかった例をお話しする。妻は陽子線治療、抗がん剤治療を受けて、全経過1年半、自宅で私が一人で看取った。この経験から私は、がん患者の家族、がん患者の遺族の立場を知ることとなった。
特に、妻が亡くなった後の最初の3ヶ月、それも含めた1年間の私の苦悩は、覚悟していたとはいえ、身をよじるような激しいものだった。
40年間にわたる人生の伴走者を喪うことの悲しみ、苦しみはかくも大きいものかを知ることとなった。
3)がんと人生、と題して、妻亡き後の私の残る人生において、達成したい四つの目標について触れる。がん検診を国の事業へ、がん登録を法に基づき義務化すること、在宅医療・在宅死を希望する人に届ける医療体制の実現、がん患者の遺族で、希望する人に対してグリーフケアを医療として提供する体制の実現。この四つである。
この三つの話題をお聞きいただくと、「がん治療選択-そのとき、あなたは何を考えるか?」にある程度答える形になることを願っている。


≪パネルディスカッション≫

展示ブース
厚生労働省健康局長通知「がん診療連携拠点病院の整備に関する指針」(平成2031日)/U 地域がん診療連携拠点病院の指定要件について/3 情報の収集体制の中で「相談支援センター」の機能として[2]後段に「相談支援に関し十分な経験を有するがん患者団体との連携協力体制の構築に積極的に取り組むこと。」と規定されています。
この規定に基づき、私たちは地域がん診療連携拠点病院相談支援センターと共に日頃より連携協力体制の構築に取り組んでおります。その一環として、私たちが主催するペイシェント・アクティブ・フォーラムに、以下に列挙しております地域がん診療連携拠点病院相談支援センターにも参加いただき、来場者の皆さまに地域がん診療連携拠点病院相談支援センターの機能を広報することはもとより、個別の相談機会を設けております。
がん患者・家族総合支援センター(国立がん研究センター東病院)
東京都立駒込病院 相談支援センター
日本赤十字社医療センター がん相談支援センター
東京慈恵会医科大学附属病院 患者支援・医療連携センター
順天堂大学医学部附属順天堂医院 がん治療センター
東京厚生年金病院 地域連携・総合相談センター
三井記念病院 がん相談支援室
NTT東日本関東病院 がん相談支援室
JR総合東京病院 地域医療連携相談センター がん相談支援センター
東京都済生会中央病院 地域医療センター がん医療相談室
東京医科大学八王子医療センター 総合相談・支援センター がん相談支援室


≪試験的ネット配信≫
野村総合研究所の協力によって、事前登録いただいた方たちを対象に第11回ペイシェント・アクティブ・フォーラムの模様を試験的ネット配信をいたしました。

≪Q&A≫
11回ペイシェント・アクティブ・フォーラム終了後、来場者の皆さんから寄せられました質問にできる限りお答えするよう努めております。ただし、回答いたしかねる内容に関しては回答を差し控えさせていただいておりますこと、あらかじめご容赦ください。
Q1 難治性がんだけでなく、あらゆるがんに対して放射線治療と化学療法等を組み合わせて外科的治療なしに治せる日がくるのでしょうか? A1  残念ながら外科的切除の必要は残ると考えられます。
Q2 重粒子線治療は高度先進医療ですが、保険適用はないのでしょうか?標準治療の意味についても教えてください。 A2 高度先進医療はいわゆる保険適用外です。標準治療は現在一番信頼できる治療法であると言えます。
Q3 重粒子線治療の効果が高いがんと、高くないがんがあるのでしょうか? A3 解剖学的に十分な効果が期待できない等、重粒子線治療の向き不向きがあります。詳しくは、放射線総合医学研究所重粒子医科学センター病院電話相談までお問い合わせください。
Q4 放射線治療を受けたいと思っても主治医が「標準治療ではない。やるなら自分で病院を探すように」と言われ、放射線医からは「治療できるが主治医にはなれないので、どこかで、まず診てもらってから来てください」と言われ、結局、事実上は身動きできないのですがどうしたら良いでしょうか? A4 実際によくお聞きする問題です。放射線治療が向かない症例なのに患者さんが強く放射線治療を受けたいと希望されると、このように主治医は困る場合があります。
Q5 陽子線や重粒子線といった高度先進医療を受けるにはどのようにすればよいでしょうか? A5 罹っておられるがんがその適応であれば現在かかっておられる病院から紹介状を書いていただけると思います。放射線総合医学研究所重粒子医科学センター病院の患者さんのほとんどは他の病院からの紹介です。
Q6 重粒子線治療は治療の選択肢がなくなった乳がん患者にも有効でしょうか? A6 重粒子線治療を含め、どの放射線治療も局所的な治療です。多数の転移巣がある場合は適用が難しいです。詳しくは放射線総合医学研究所重粒子医科学センター病院ホームページを参考にしてください。 
Q7 重粒子線治療は高額だというイメージがあります。費用的にはどうなのでしょうか?  A7 放射線総合医学研究所重粒子医科学センター病院電話相談まで適応や費用についてお問い合わせください。 
Q8 重粒子線治療は早期がんでも適応できるのでしょうか?  A8 少なくとも早期胃がんや大腸がんには適用できません。詳しくは放射線総合医学研究所重粒子医科学センター病院ホームページを参考にしてください。
Q9 放射線治療は限界があるとのお話でしたが、再発や転移した場合はどうしたらよいのでしょうか?  A9 手術や放射線治療はあくまでも局所的な治療です。転移など全身にがんが波及していることが予想される場合は、全身的な治療として主に化学療法が適用となります。
Q10 再発や転移を予防するため、免疫を高めるためには何をすれば良いのでしょうか?身体を鍛えれば良いのでしょうか?  A10 身体を鍛えると免疫力が高まるというわけではありません。バランスの取れた食事と規則正しい生活を心がけましょう。
Q11  医療相談はどこで実施しているのでしょうか?  A11  がん診療連携拠点病院に設置されている相談支援センターは、どなたでも、いつでもご利用いただくことができます。 

バナースペース

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FAX 03-6809-1826