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認定特定非営利活動法人がんサポートコミュニティーは、がん患者さんとそのご家族のために専門家による心理社会的なサポートを提供するNPOです。

TEL. 03-6809-1825

105-0001 東京都港区虎ノ門3丁目10-4
虎ノ門ガーデン
214号室

16回ペイシェント・アクティブ・フォーラム16TH PATIENT ACTIVE FORUM


プログラム
※当日配布予定のプログラム 

13:00-13:30
開場
※展示コーナーを開設しています。自由にご覧ください。
13:30-13:35
開会挨拶
渥美 隆之
(がんサポートコミュニティー理事長)
13:35-13:50
活動紹介 
未定
(がんサポートコミュニティー)
13:50-14:40
講演1
プレシジョン医療:がん患者の人生の質向上に向けて
中村 祐輔(なかむら ゆうすけ)氏
がんプレシジョン医療研究センター所長

14:40-15:30
講演2
核医学ってなに?がん診療における役割
絹谷 清剛(きぬや せいご)氏
金沢大学医薬保健研究域医学系核医学教授
核医学診療推進国民会議会長

15:30-16:00
休憩
※展示コーナーを開設しています。自由にご覧ください。
16:00-16:55
パネルディスカッション
「がん、再発・転移とどう向き合うか?―改めて問う死生観」
パネリスト
中村 祐輔
絹谷 清剛
眞島 喜幸(パンキャンジャパン理事長)
大井 賢一(がんサポートコミュニティー事務局長)
コーディネーター
渥美 隆之(がんサポートコミュニティー理事長)
16:55-17:00
閉会挨拶
中川 信幸
(がんサポートコミュニティー副理事長)
※司会:遠田 恵子(フリーアナウンサー)

【基調講演1】
プレシジョン医療:がん患者の人生の質向上に向けて

中村 祐輔(なかむら ゆうすけ)氏
がんプレシジョン医療研究センター所長

 日本人の二人にひとりががんに罹患し、年間約35万人ががんで亡くなっている。がんは1981年に日本人の死因の第1位となって以降、40年近く死因の1位の座を譲っていない。かつてのように「がん=死」という状況ではなく、治すことのできる病気になりつつあるが、年間30万人以上ががんで命を落としているのが現実である。がんを治癒させる最善の方法は、早く見つけることである。現に、多くのがんでは早期であるほど5年生存率は80-100%と高く、ステージ4で見つかった場合には、(一部のがんを除き)5年生存率は20%を切る厳しい数字となっている。これらのデータは、がんの検診率を高める、あるいは、もっと簡便ながんスクリーニング法を開発し、できる限り早い段階でがんを見つけることが、がんの治癒率を高めるために重要であることを示している。しかし、胆管系のがん、肝臓がん、膵臓がんなどは、ステージ2で診断されて治療を受けても、5年生存率は20%あるいはそれを下回る数字となっている。これらのがんに対しては、有効な治療薬・治療法の開発と共に、早期であっても、がん細胞が全身に広がっていることを前提にした治療体系の変革が必要である。
 オバマ前米国大統領は2015年一般教書で「プレシジョン医療」を大きな目標に掲げた。そして、「プレシジョン医療」を「必要な治療法を、必要であればいつでも、それを必要としている人に提供する医療」と定義しているが、私が20年以上前から提唱してきた「オーダーメイド医療」と同じ精神である。「がんプレシジョン医療」のキーワードは、ゲノム解析法を応用したリキッドバイオプシー、がんの遺伝子解析に基づく薬剤の選択、そして、全エキソン解析情報を利用した新しいタイプの免疫療法であると考えている。ゲノム解析技術の進歩に伴って、技術的・コスト的、そして臨床的にも極めて重要で、現実的になってきた技術が、「がん細胞の存在を遺伝子異常を手懸りに、リキッド(血液・唾液・尿などの液体)を利用して見つける、リキッドバイオプシー」である。血液の液体成分である血漿中には、微量のDNA(cfDNAcell free DNA)が含まれている。がん細胞由来のDNAも、ごくわずかではあるが、この中に含まれることが明らかとなり、がんのスクリーニングやがん再発の超早期発見への応用が始まっている。手術可能な段階でも、約
70-80%のがんが血液を利用して発見可能であることが示されている。卵巣がんや膵臓がんなどでも検出率が高く、早期発見につながると期待されている。また、CT検査やMRI検査でがん再発が見つかる69か月前に、血漿DNA検査でがん由来DNAを捉えることができるとも報告されている。この時点で、治療を開始すれば治癒率を上げることができるのではなかろうか。また、がんのゲノム解析を通して明らかにされた遺伝子変異を利用した新しいタイプの免疫治療(ネオアンチゲン療法やT細胞受容体導入T細胞療法)の検証が急速に進んでいる。
 もはや、がん治療は患者さんの延命を目標とするものではなく、がんの治癒を目指すものとなってきた。ゲノム情報を利用したゲノム医療は、早期発見・早期治療・適切な治療・副作用の少ない治療につながり、がん患者さんの生活の質・人生の質を高めると共に、がん医療費の増加抑制につながることが確実である。ただし、これらの実現には、患者さんたちの参画が不可欠である。国が何かしてくれることに期待するのではなく、患者さんや家族が全国民を巻き込んで、新しいがん医療を手に入れるために大きな運動を起こしていくことを切に願っている。

【基調講演2】
核医学ってなに?がん診療における役割

絹谷 清剛(きぬや せいご)氏
金沢大学医薬保健研究域医学系核医学教授
核医学診療推進国民会議会長

みなさんは核医学という言葉をご存じでしょうか?ご存じないですか?それでは、PET(ペット)という言葉はいかがでしょうか?
 現在、がんの診療にはPETが欠かせないものになっています。
PETは、お砂糖(ブドウ糖)に放射線を出す目印(放射能)をつけたもので、がんを光らせてがんの場所や態を診断する放射線診断のひとつです。私たちの体の細胞はブドウ糖をエネルギーとして使っています。がん細胞は大きくなったり、周りを壊したりするのにエネルギーをたくさん使いますので、正常な臓器よりも強く光るわけです。診断・治療前の状態把握・治療後の効果判定・経過観察など、がん診療のすべての段階で有用な情報を提供してくれます。
 がんの治療として従来は、手術、放射線治療、化学療法が3本柱として用いられてきました。最近は、分子標的薬というがん細胞を狙い撃ちする薬の開発がものすごいスピードで行われています。また、数年前から免疫療法が第4の矢となってきました。これら以外に一般の方々にあまり知られていませんが、もう一本の矢として核医学治療というものがあります。
PETでは診断のために光る放射能を用いますが、核医学治療ではがん細胞を体の中で叩く放射線を出すものを用います。普通の放射線治療が体の外から放射線を当てる”外照射“と言われるのに対して、核医学治療は”内照射“あるいは”内用療法“と呼ばれます。現在、甲状腺がん、悪性リンパ腫、前立腺がん骨転移に対するものが保険診療として用いられています。また、悪性神経内分泌腫瘍(アップルコンピュータを創設したスティーブ・ジョブズさんがこのがんでなくなられました)に対するもの、悪性褐色細胞腫に対するものが企業治験として行われています。また、小児がんに対する治療は先進医療で行われています。どの治療も抗がん剤などが効かない患者さんたちに実施され、寛解が得られることも少なくありません。
 現在、世界中でいろいろな種類のがんに対する核医学治療がものすごいスピードで開発されつつあります。その中で、男性で増加している前立腺がんに対する核医学治療は、海外では治験の最終段階に入っているにもかかわらず、日本では未だに実施することができない状態です。日本の遅れの原因の多くは、その複雑な法規制にあります。そのため、日本の患者さんたちに適切に治療を提供できる環境を整えるために、厚生労働省などの国の当局に要望をあげる組織として“
核医学診療推進国民会議”を201612月に立ち上げました。会議には、医師・研究者、企業人のみならず、患者さんたちに加わっていただいています。がんと闘うための新たな矢をしっかりと手にするために、皆さんもこの会議に加わっていただいて、一緒に声をあげていただけることを祈念いたします。


《展示コーナー(資料展示を含む)》
順天堂大学医学部附属順天堂医院NTT東日本関東病院JCHO東京新宿メディカルセンター東京都済生会中央病院がん・感染症センター都立駒込病院NPO法人パンキャンジャパン特定非営利活動法人サクセスこども総合基金認定NPO法人キャンサーネットジャパン

≪当日の様子≫
未実施

バナースペース

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FAX 03-6809-1826