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認定特定非営利活動法人がんサポートコミュニティーは、がん患者さんとそのご家族のために専門家による心理社会的なサポートを提供するNPOです。

TEL. 03-6809-1825

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虎ノ門ガーデン
214号室

リンパ腫LYMPHOMA

いろいろな人の支え Y・A(40歳代女性、悪性リンパ腫)
私の老後 K・K(60歳代女性、悪性リンパ腫)

「いろいろな人の支え」Y・A(40歳代女性、悪性リンパ腫)

突然、不運は訪れました。40歳になった年、20087月、胃の調子が悪く、近くの病院で胃カメラの検査を受け、その結果、悪性リンパ腫と診断されました。あまり聞きなれない病名にただ事ではないと感じ、ただ呆然としました。すぐに国立がん研究センター(当時、国立がんセンター)にて、様々な検査をし、悪性度の高いタイプと判明し、4か月の入院が必要とされました。出産以来の入院で不安はありましたが、それ以上に当時小学4年生と幼稚園年長の子ども達のことが、心配でした。子供たちの心のケアや生活が気がかりでした。幸い、主人と遠方から主人の父、姉、私の両親、妹、近所の子供達の友人のお母様方が私の入院中、子供達の面倒をみてくれて、本当に助かりました。
入院中は、強い抗がん剤治療のため、簡単なクリーンルームのある個室で過ごしていました。抗がん剤治療は、辛く、孤独を感じ、弱音を吐くこともありました。そんな時、看護師の方が、気にかけてくれて、励まされ、心の支えになりました。
退院して、しばらくは、体力がなく、通院のため病院に行くだけで精一杯でした。病院で、「がんサポートコミュニティー(当時ジャパン・ウェルネス)」のパンフレットを手にしたものの、体調がすぐれず、連絡できませんでした。退院して、1年経ち、徐々に体力も出てきて、同じ病の方と接して、病気の不安を解消したい!話したい!聞きたい!という思いが強くなり、ついに「がんサポートコミュニティー」に連絡することができました。どのような会なのか、とても不安でドキドキしていました。しかし、対応して下さったスタッフの方やサポートグループに参加されていた方々の温かい眼差しに、不安が払しょくされました。サポートグループでは、いろいろな病状の方の話を聞き参考になるとともに、私自身の悩みなどを話すことにより、心がすっきりする場になっています。私より人生経験豊富な方が多く、しかも明るくパワフルに生活されているのを聞き、私も負けていられない!と思うことがしばしばです。このような、心の支えになっている場所があることに、感謝しています。「がんサポートコミュニティー」の次の20周年を一緒にお祝いできるのを、今から楽しみにしています。
病気になってしまいましたが、いろいろな方に支えて頂き、今がある!と痛感し、感謝しています。

がんと向き合う人に出会うことで孤独から解放されます。がんと向き合う人と語り合うことで希望を見出せます。自らがんと向き合うことで自分らしさを取り戻すことができます。サポートグループはそんな場所でありたいと思います。

「私の老後」K・K(60歳代女性、悪性リンパ腫)

「…患者には、激励は酷で、善意は悲しい、説法も言葉もいらない。きれいな青空のような瞳をした、すきとおった風のような人が、側にいるだけでいい」(青木新門著『納棺夫日記』より)
私はこの引用文が好きである。告知を受けてから何度も再発しているが、その都度、友人たちの励ましでなんとか乗り切ることができた。しかしここ45年は、痛みと心の辛さに「分かる、分かる」と黙って聞いてくれる仲間が欲しくなり、それが当時のジャパン・ウェルネス(現がんサポートコミュニティー)に関心を持つきっかけとなった。
1995年の春に発病。当時の告知率が30%台の中、医師は一人暮らしの私の今後を考えて、「悪性リンパ腫V期B」とハッキリ知らせてくれた。3ヵ月の入院治療で寛解したものの、その頃はセカンドオピニオンも患者会も、私には耳慣れない言葉だった。
以後、ほぼ毎年、抗がん剤治療を繰り返したが、耐性ができてしまい、遂に臨床試験へ。薬剤の「有効と安全を確認する」試験であり、患者にとって不安は募る。とくに2004年の暮れに実施した2回目の臨床試験はこれまでの薬剤とは違う抗体療法で、同意書に押印するまでの1ヵ月間、大いに迷った。ジャパン・ウェルネス(現がんサポートコミュニティー)の門を最初にくぐったのはそんな時だった。
入会の機が熟したと言おうか、初めて会う事務局のスタッフやサポートグループの皆さんから、「治験を受けられることをラッキーだと思うように。大丈夫!」と、温かくも心強い言葉をもらって、それまでの不安を払うことができた。
最近、漢方を調合してくれる先生から「君は病気をして何年も経つが、どのように向き合っているの?」と聞かれ、「病気は医療の力で治してもらい、治療が終われば患者会をはじめ、時には気功や温泉・サプリメント等の代替療法で癒しをもらっている」と答えると、「いいとこ取りなんだね」とニッコリされた。しかしこれは誰もがやっていることなのでは。
私はこれからも、この当たり前の二本立てでいくつもりだが、問題は「次の治療方法がまだあるのか?あったとしても、体力がそれに耐えられるか?」である。現在の体調は落ち着いているが、いつかは「否」の答えが出るだろう。その時は、冒頭に記した青木新門氏の言葉の一語一語が真に理解でき、私の心に占めるジャパン・ウェルネス(現がんサポートコミュニティー)の比重ももっと重くなるだろう。
常に再発・進行の「不安と恐怖」を抱えながらも、友人・仲間たちと語る「喜び」、自然の営みに対する「感動」等々、さまざまな感動を引っ提げて毎日を送っている。かつて元気な時に漠然と描いていた「自分の老後」は畢竟、こういうことだったのか。そう考えると、私は今、一日一日を有り難く思うようにしている。


青木新門著の『納棺夫日記』は、人間とは何か、自分とは何か、家族とは何か、なぜ一人一人の命が尊いのかを、活字ではなく、行間から滲ませる、素晴らしい作品だと思います。「そうか、ただ“あの瞳”があれば、いいのか」と、K・Kさんの心持ちに一歩踏み込めた感じがしました。


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