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認定特定非営利活動法人がんサポートコミュニティーは、がん患者さんとそのご家族のために専門家による心理社会的なサポートを提供するNPOです。

TEL. 03-6809-1825

105-0001 東京都港区虎ノ門3丁目10-4
虎ノ門ガーデン
214号室

膵臓がんPANCREAS CANCER

一日一生 M・T(70歳代男性、膵臓)
今、思うこと・・・ E・K(60歳代女性、膵臓)
大きくなったIPMN(膵管内乳頭状嚢胞) H・I(70歳代男性、膵臓)

「一日一生」M・T(70歳代男性、膵臓)

200969日は、衝撃の一日でした。
5月に受診した人間ドックで膵臓に異常が見つかり国立がんセンターを紹介され膵臓がんを告知された日です。
その内容は、腫瘍が血管に密着しているため手術はできず、根治は不可能。治療は抗がん剤による延命措置しかなく、それでも5年以内に腫瘍が大きくなったり、転移する確率は40%ということでした。今まで大病をしたことのなかった私には、大変ショックで眠れぬ日々が続きました。
それでも、がんについての知識が全くなかったので、近くの書店でがんに関する本を何冊も買ってきました。そのなかに、サバイバーの方の体験記がいくつか載っており、病気に立ち向かうには、気持ちの持ち方が大事であり、患者会で同じ境遇の人々と話し合ったことが良かったと書いてありました。
そこで、いろいろ調べてジャパン・ウェルネス(現がんサポートコミュニティー)に入会することにしました。
サポートグループに参加して感じたことは、部位やステージが違っても皆さんの明日に向かって頑張ろうという力強い気力でした。
今は、皆さんから教えてもらったことや自分で集めた情報をもとに、独りよがりかも知れませんが、色々なことにチャレンジしております。
・玄米菜食(血圧が正常に戻り、便秘をしなくなりました。)
・腹式呼吸強化のためスポーツ吹き矢
・免疫力アップを目指し、温冷浴・生姜湯・爪揉み・ふくらはぎマッサージ
・認知症防止のため囲碁・麻雀
・気分転換のため月一回のゴルフ・里山ハイキング・日帰りバス旅行
わが家の今の合言葉は、“一日一生”です。一日の終わりに今日も一日良い日だったと思えるように日々頑張りたいと思っています。

M・Tさんはスポーツ吹き矢を腹式呼吸強化のためにチャレンジされているのですね。腹式呼吸は副交感神経に働きかけます。そこで免疫力アップには副交感神経を優位にしてリラックスすることが大切ですので、腹式呼吸が登場するわけですね。

「今、思うこと・・・」E・K(60歳代女性、膵臓)

平成25年7月、乳がんの手術から4年が無事経過し、あと1年で検診や投薬から卒業できると思っていた矢先のことでした。3月に健康診断で胃がん検査も受け、異常なしの結果だったにもかかわらず何ともいえない胃の不快感が続き、受診したところ思いもよらぬ膵臓がんの発覚でした。予期せぬ発病と部位のイメージの悪さにまず「死にたくない?何で私ばかりがまた?」と、涙したのを覚えています。
落ち込んでいる暇もなく膵体尾部切除の手術を受けました。早期発見が極めて難しいがゆえに、5年、10年生存率もワースト一位という現実の膵臓がんです。私の場合、何か変だという体のサインを無視しなかったことが早めの発見につながり本当に良かったと思っています。術後補助化学療法として内服の抗がん剤を経て無事元気で過ごしていたものの再発という現実が1年半後に訪れ、昨年1年間は抗がん剤と放射線治療に明け暮れた年になりました。今のところ悪しきものはみられず内服による治療を続けております。
幼い頃から病気知らずで元気に働き続けていた私でしたので、二度もがんになるとは家族、友人も皆驚いています。一番驚いているのは本人なのですが、今は現実をしっかり受け止めて、体を休めて養生するのが私の仕事と気持を切り替えて日々生活しています。多分、気持が安定し、穏やかに、いつも心明るく日常を送れたら、それが病気に対する抵抗力や治癒力にもつながると思っています。
たまたまインターネットでがんサポートコミュニティーを知りました。私は消化器A(肝・胆・膵)グループに参加しています。私以外男性ばかりのサポートグループです。先日のグループで、がんの話ではなく認知症の心配の話になりました。がんは確かに怖い病気ですが糖尿病やら何やらと辛い病気は数々あります。特に年齢を重ねてくれば認知症への不安は大きくなってきます。でも、どの病気に対しても過度な心配や不安で心の健康を損ねることなく、生かされている大事な日々を笑顔で過ごしたいと思っています。
幸い、信頼できるドクターに恵まれ、温かくサポートしてくれる家族や友人、そして、がんサポの仲間やスタッフの方々がいます。皆に感謝の気持ちを忘れず、どんな現実が来てもしっかりと受け止められる、いわゆる“患者力”を高めておきたいと思います。
そして何よりも、1歳6ヶ月になる孫の成長は私の病気の特効薬です。これからもまだまだ見守り続けたいと思っています。


英国に「Every man is his own worst enemy.(だれにとっても最大の敵は自分自身だ)」という諺があります。がん患者さんにとっての“患者力”はがんと向き合う力、がんは自分自身の細胞であることを考えると、自分自身と向き合う力なのかもしれませんね。

「大きくなったIPMN(膵管内乳頭状嚢胞)」H・I(70歳代男性、膵臓)

私は71歳の2013年11月に恒例の半日ドッグを受けました。すると、その結果を、家庭医の先生が、電話で家内に先に知らせてこられました。「去年まで直径7ミリだった膵臓の膵管の嚢胞が15ミリになっています。」 家内からの電話を受けた私は、「膵臓、15ミリ」の二語しか聞こえなかったのを思い出します。実際も、悪性の可能性が高い主膵管型IPMNで、手術適応でした。インターネットを見ても、素人目でガイドラインを読んでも、安心できるものは見つかりませんでした。
さっそく、店を若い人に継いでもらう決心をしました。仕事のストレスを減らし、頻繁だった間食を控え、妻の協力も得て、健康中心の生活に切り替えていきました。
12月に紹介されたA病院で検査、Y先生に診察をしていただいたところ、「手術を薦める病院が他にあるかもしれないが、手術の負担が大き過ぎるので今はやめて、嚢胞が今より大きくなったら手術しましょう。」と仰せになるではありませんか。でも続けて「大きくなる前に、地震か、他のがんで死ぬかも知れんよ。」と冗談を言われました。私があまりにも深刻な顔つきになったからでしょう。
その後、経過観察をしてもらいつつ不安な日々を過ごしていましたが、去年の5月に、がんサポートコミュニティー会員のEさんのご紹介で会員になりました。そして6月には理事長の渥美隆之先生に心強い医療相談をしていただきました。
私たち夫婦はがんサポートコミュニティーの会合や催しには、たびたび出席しています。サポートグループ(消化器A)の会合では、始めのうち、われながら勝手な発言をしていたと思い、反省していますが、ファシリテーターの方々、メンバーの皆さんが優しい方々で、受け入れてくださり、皆さんと病を共有しつつ、心慰められる場所になっています。会合の後のランチも楽しみです。妻はアロマテラピーに通っていて、作品の一つ、ハンドクリームは私たちの必需品です。
今年からは妻と共に、「いきのちから」に通っています。音に鈍感な私はメンバーの皆さんにとって迷惑かと思っているのですが、湯川晃先生の優しく、明るい教え方に安心して、私も正しい姿勢でおなかの中から大きな声を出そうと頑張っています。
昨年10月11日のフォーラムの、講演、パネル・ディスカッションと質疑応答は、がんを深く理解して、このフォーラム開催の意義を知るよい機会となりました。また、12月20日の銀座でのクリスマスパーティーでは、楽しく語らい、美味しいスペイン料理をいただいて来ました。私たち夫婦にとって、がんサポートコミュニティーへの出席は、生活の大切な一部になっています。


家族の誰かが病気になると家族の生活スタイルは多少なりとも変化します。ややもすれば患者中心の生活スタイルになりがちです。ときに家族それぞれが時間を持ち、ときに家族一緒に時間を楽しまれている伊藤ご夫妻は素晴らしいですね。

バナースペース

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