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認定特定非営利活動法人がんサポートコミュニティーは、がん患者さんとそのご家族のために専門家による心理社会的なサポートを提供するNPOです。

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子宮体がんUTERINE CANCER

“がんと共に生きる”これからの私の人生 H・I(50歳代女性、乳腺・子宮体)

「“がんと共に生きる”これからの私の人生」H・I(50歳代女性、乳腺・子宮体)

私は、2012年1月に乳がん、2013年1月に子宮体がんの手術を受けました。乳がん手術後の30回の放射線治療を終えて、ホルモン療法によるホットフラッシュにもようやく慣れてきた頃に子宮体がんが見つかりました。乳がんが発見されたからこそ子宮体がんも見つかったわけで、すごく幸運だったことは理解していましたが、「えっ?また手術?もう、嫌だ!」と抵抗もしてみました。
実際、子宮体がんの手術は、乳がんの手術より術後は辛く、家に引きこもり状態になっていました。痛みもありましたが、骨盤リンパ節を切除しているので、リンパ浮腫を起こしやすくて歩きづらいことと排尿のタイミングがつかめなかったことで、外に出るのは、リハビリを兼ねて30分ほど散歩するだけで、誰とも会いたくない気持ちでいっぱいでした。
確かに家族は病気の私を支えてくれます。でも、私が、いつも暗い顔をしていると家族も疲れてきます。遠くに離れて暮らす子どもたちに、手術前には一度は泣き言を言いましたが、やはり、明るいお母さんであり続けたいと願いました。体も気持ちもアップダウンが激しい時に、長男が小学1年生だった時の担任の先生が乳がん患者の体験談のコピーを送ってくださいました。それを読んで、他のがん患者の方々の話も聞いてみたいと思ったのです。そして、がんサポートコミュニティーが運営する「柏サポートグループ」の存在を知り、初めて訪れたのが、子宮体がんの手術をしてから5ヵ月後のことでした。
サポートグループでのとりとめのないおしゃべりの中で、一人で悩んでいた気持ちが少しずつほぐれてくるような居心地の良さを徐々に感じるようになりました。何か予定を決めて行動するほど体は回復していませんでしたが、次の集まりまで元気に過そうという目標が持てるようになりました。思うように動かない体を嘆くより、がんになった体と折り合いをつけて毎日を楽しく丁寧に過せばいいのだなって、サポートクループに参加することで前向きに考えられるようにもなってきました。
再発や新たながんの発見?そのようなことは極力考えないようにはしていますが、サポートグループで知り合った方々のお蔭で、これからはどんなことでも乗り越えられそうな気もしてきています。(多分、ですが。)
サポートグループに参加した翌月、20年ぶりにプールに入ってみました。プカッと浮かんで青空を眺めていると、水の上に横たわっている自分は、まるで、これから手術を受けるために手術台に上がって、すべてを委ねた時のようでした。でも、「今、私はもう手術も乗り越えたし、生きているんだ!」と実感し、自然と涙がこぼれてきました。相変わらずリンパ浮腫に悩まされてはいますが、水中ウォーキングやバタ足キックをすることで今後の活路を見出そうとしています。
今年の2月には念願だったアンコールワットの遺跡群を訪ね、3月には1年2ヵ月ぶりに仕事復帰しました。今は週1回だけの仕事ですが、ゆっくりと歩き始めました。
“がんと共に生きる”これからの私の人生を、とことん楽しんでいきたいと思っています。

ヒンドゥー教では「三神一体論(トリムルティ)」と呼ばれる教義が唱えられます。本来は一体である最高神が、3つの役割「創造、維持、破壊」に応じて、3大神「ブラフマー、ヴィシュヌ、シヴァ」として現れます。そのなかでもシヴァは他のどの宗教の神とも違って破壊の神です。アンコールワットで洪水により畑が水に埋もれてしまうのはシヴァの為せる業です。しかし洪水がなければ野は痩せ作物は育ちません。がんという病気も体を気遣い、心を豊かにするきっかけだったのかもしれませんね。

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