がんサポートコミュニティー 日本対がん協会

がんを正しく知り、がん対策を学ぶ研修2024

認定NPO法人がんサポートコミュニティー(以下、がんサポートコミュニティー)と公益財団法人日本対がん協会(以下、日本対がん協会)は、「がんを正しく知り、がん対策を学ぶ」をテーマとした研修を東京都江東区にある研修施設L stay & grow南砂町にて実施いたします。
2024年10月19日(土)〜20日(日)

開催にあたりPURPOSE

令和5(2023)年3 月28 日に閣議決定された第4 期がん対策推進基本計画で「誰一人取り残さないがん対策を推進し、全ての国民とがんの克服を目指す。」を全体目標のもと、国民本位のがん対策を推進することが謳われています。
認定NPO法人がんサポートコミュニティーと公益財団法人日本対がん協会は、これを受けて「がんを正しく知り、がん対策を学ぶ」をテーマに、患者や家族(遺族)はもちろんのこと、支援者、医療者、研究者、関連する企業の社員など広く市民を対象に研修を企画しました。
日本の医療保険制度は、所得や地域の差なく公平に、先進の医療技術や薬剤が保険給付の対象とされており、このような仕組みは世界でも類を見ないものです。北欧や英国の医療制度と比較されることがありますが、両者は個人の負担は抑えられているものの、受けられる医療には制限があります。負担と受益の両面から見たとき、日本の医療保険制度は維持するに値する大切なものだと思います。しかし、急速な高齢化による医療費の増大、雇用や経済情勢の変化を契機に、日本の医療保険制度の維持には、高齢者であることを理由に一律に医療費の患者負担を低く抑えることの妥当性の検討、応能負担という原則に立ち返り、保険料はもとより患者負担も所得比例の方向に是正すべきとの議論があります。
私たちは、今後も医療保険制度を維持していくために全ての国民が他人事ではなく自分事としてがんに関わることが大切であると考えています。私たちはがん医療における患者・市民参画の段階を考える時に、一次予防として病気に罹らない、すべての国民が未病での予防や検診への意識を持って自らの健康維持のためにがん予防に参加(Participation:ある目的をもつ集まりに一員として加わること)する段階、二次予防として病気を悪化(重篤化)させない、三次予防としてすでに発病している病気による合併症などを予防するために、がんと診断され医師と共に主体性を持ってがん医療に関与(Engagement:あることに関わること)する段階、研究分野で推進されてきた患者・市民参画を政策面にも展開し参画(Involvement:政策や事業などの計画に参加すること)する段階があると考えています。
本研修では、参加者やスタッフなど、様々なバックグラウンドを持つ人たちと話をすることで、思いがけない出会いや発見があるかもしれません。患者や家族(遺族)はもちろんのこと、支援者、医療者、研究者、関連する企業の社員など広く市民に本研修への参加を募りたいと考えています。
認定NPO法人がんサポートコミュニティー公益財団法人日本対がん協会

日程・概要SCHEDULE

日程
2024年10月19日(土)〜20日(日)
場所
L stay & grow南砂町住所:東京都江東区南砂7-10-14
参加費
聴講無料
【ご宿泊ご希望の方】ご宿泊費:¥16,500(税込)/1泊※夕食(1日目)・朝食、昼食(2日目)含む
対象
がん患者、患者家族(遺族)、市民
定員
200人(予定)
お申し込み
ご参加(ご聴講)には事前申し込みが必要です

プログラムPROGRAM

  • 12:30〜
    開場・受付
    会場前に設置している受付にて受付を済ませてご入室ください。
  • 13:00〜
    オープニング
    開会のごあいさつ
    会場:CLIFF2(渥美)・CLIFF3(石田)
    渥美 隆之
    認定NPO法人がんサポートコミュニティー 理事長
    医師
    石田 一郎
    公益財団法人日本対がん協会 常務理事
     
  • 13:15〜
    がんと就労
    がん研究
    会場:CLIFF2(2F)
    がんと就労
    【ねらい】日本人の3人に1人は就労年齢でがんになっている。実際45万人が働きながらがん治療を受けている。がんになっても働きながら安心して治療を受けるために、職場で働く意欲のある貴重な人材を失わないために、がん治療と仕事の両立支援は大きな課題。がんと就労について学ぶ。
    がんになっても働き続ける
    森下 真行
    アリルジュ株式会社 代表取締役
    薬剤師
    会場:CLIFF3(2F)
    がん研究
    【ねらい】がんと闘い、ともに生きる患者とその家族にとっての共通の思いは、第一にがんの根治である。がんの本態解明をめざした研究の推進により、がんの多様性の理解が進む今日、がん研究の最前線について学ぶ。
    がんの克服を目指して
    野田 哲生
    公益財団法人がん研究会がん研究所 所長UICC(国際対がん連合)日本委員会 委員長
    医師
  • 14:30〜
    がんと仕事とお金
    がんと運動
    会場:CLIFF2(2F)
    がんと仕事とお金
    【ねらい】がん治療には、検査費や入院費等の費用が必要、場合によって長期に渡りかかるものもある。治療を受ける前に、自分がこれから受ける医療にかかるお金の目安や、通院や治療、治療後の療養生活を経済的に支える制度を知っておくことはとても大切。がんと仕事とお金について学ぶ。
    がん治療、働く世代のお金の悩み
    黒田 ちはる
    一般社団法人患者家計サポート協会 代表理事
    看護師、ファイナンシャルプランナー
    会場:CLIFF3(2F)
    がんと運動
    【ねらい】世界がん研究基金によると、運動でリスクが下がるのは、結腸がんで確実、閉経後の乳がんと子宮体がんで可能性大、肺がん・肝臓がん・閉経前の乳がんで可能性示唆。がん予防に向けて適度な運動の種類と時間の目安を学ぶ。
    適度な運動の種類と時間の目安
    石野田 神
    株式会社ルネサンス アクティブエイジング部 がんリハビリ事業研究チーム
    大阪国際がんセンター認定 がん専門運動指導士
  • 15:50〜
    がんと栄養
    がんと創薬
    会場:CLIFF2(2F)
    がんと栄養
    【ねらい】がん細胞は正常細胞に比べ、多くの栄養を消費し、その治療に伴う副作用で食事が十分摂れず、栄養不足に陥る。がん患者の約半数に体重減少がみられ、それに伴う低栄養状態が続くと体力や免疫が低下。がんの進行を促すだけでなく、感染症も起こしやすくなる。がん治療を助ける栄養の役割について学ぶ。
    がん治療を助ける栄養の役割
    大久保あさ美
    西本Wismettacホールディングス株式会社 事業開発本部工夫でつながる認定栄養ケア・ステーション Eggs’Perience 代表
    管理栄養士、病態栄養専門管理栄養士
    会場:CLIFF3(2F)
    がんと創薬
    【ねらい】新しい薬が使えるようになるには、“薬の候補”を探し、臨床試験(治験)でヒトでの有効性や安全性を調べる。治療では病気を治すために薬を使うが、治験では“薬の候補”を使うため、研究的な側面も含んでいる。がんの薬剤開発について学ぶ。
    がん創薬の難しさ
    大沼 史明
    第一三共株式会社 開発統括部 クリニカルオペレーション部 第一グループ
    同上
    田中 亮一
    第一三共株式会社 開発統括部 開発企画グループ
  • 17:05〜
    死生学
    がんと感染症
    会場:CLIFF2(2F)
    死生学
    【ねらい】社会保障制度改革促進法第6条に医療に「人生の最終段階を穏やかに過ごすことができる環境を整備」とある。人はやがて死ぬし、必ず死ぬ。この“やがて”と“必ず”の狭間で人は悩み、苦しむ。死だけではなく、病や老いとどう向き合うかも死生学の課題。人は死を前にどう生きるかを考える。
    人は死を前にどう生きるか?
    大西 秀樹
    埼玉医科大学国際医療センター 精神腫瘍科 教授日本臨床死生学会 理事長
    医師
    会場:CLIFF3(2F)
    がんと感染症
    【ねらい】胃がんにつながるピロリ菌。肝臓がんにつながるB型/C 型肝炎ウイルス。子宮頸がんの原因となるヒトパピローマウイルス。効果的ながん予防と治療に関わる感染症について学ぶ。
    がん予防と治療に関わる感染症
    片山和宏
    市立貝塚病院 総長認定NPO法人がんサポートコミュニティー 理事・がん対策総合機構長
    医師
  • 9:30〜
    開場・受付
    会場前に設置している受付にて受付を済ませてご入室ください。
  • 10:00〜
    精神腫瘍学
    がんと核医学
    会場:CLIFF2(2F)
    精神腫瘍学
    【ねらい】がんになった患者は、それまでの生活が根底からゆらぐ。病名や予後の告知、医療者との関係性、治療の意思決定、がんサ バイバーの社会復帰、家族/遺族のケアなど心のケアに対するニーズは大きい。それらを支える精神腫瘍学の役割を学ぶ。
    がんによる心のつらさを和らげる
    小川 朝生
    国立研究開発法人 国立がん研究センター 先端医療開発センター 精神腫瘍学開発分野長・東病院 精神腫瘍科長
    医師
    会場:CLIFF3(2F)
    がんと核医学
    【ねらい】核医学診断の対象は、心臓・脳・呼吸器・がん等多岐に渡り、がん診断で陽電子放出断層撮影法(PET: Positron Emission Tomography)の有効性が注目されている。核医学治療では放 射線科、内分泌内科、消化器内科、泌尿器科と多くの診療科が関わり、甲状腺がん、バセドウ病、神経内分泌腫瘍、前立腺がん等の治療を行っている。がん医療への核医学の関わりを学ぶ。
    がん医療への核医学の関わり
    絹谷 清剛
    金沢大学医薬保健研究域医学系核医学教授・附属病院 副病院長一般社団法人日本核医学会 理事長核医学診療推進国民会議 会長
    医師
  • 11:15〜
    緩和ケア
    がんと遺伝子
    会場:CLIFF2(2F)
    緩和ケア
    【ねらい】緩和ケアは、患者の状況に応じて、身体的症状の緩和や精神心理的な問題等への援助が、終末期だけでなく、がんと診断された時からがん治療と同時に行われることが求められている。がん治療における緩和ケアの役割を学ぶ。
    がん治療と緩和ケアの二人主治医制
    廣橋 猛
    公益財団法人ライフ・エクステンション研究所付属永寿総合病院 緩和ケア内科 部長・がん診療支援・緩和ケアセンター長
    医師、がん体験者
    会場:CLIFF3(2F)
    がんと遺伝子
    【ねらい】“がん家系”という言葉がある。ほとんどのがんは遺伝ではなく、遺伝子の変化によって起こる。2019年6月にがんに関連した遺伝子を調べるがん遺伝子パネル検査が保険診適用された。この検査結果によって、効果の期待できる治療を検討できる場合がある。がんと遺伝子の関わりを学ぶ。
    がんと遺伝子の関わり
    佐藤 孝明
    筑波大学プレシジョン・メディスン開発研究センター センター長株式会社島津製作所 シニアフェロー株式会社iLAC サイエンティフィックファウンダー
  • 12:15〜
    昼食
    施設内にあるレストランをご利用いただけます。※事前予約が必要となります。
    会場:Chalet(1F)
  • 13:30〜
    がん対策
    会場:CLIFF2(2F)
    がん対策
    【ねらい】2023年3月に閣議決定された第4期がん対策推進基本計画で「誰一人取り残さないがん対策を推進し、全ての国民とがんの克服を目指す。」を全体目標のもと、国民本位のがん対策を推進することが謳われた。第4期がん対策推進基本計画について学ぶ。
    がん対策〜基本計画策定後の
    がん対策推進協議会を含む審議会・検討会の取組み
    金川 弦暉
    厚生労働省 健康・生活衛生局 がん・疾病対策課 主査
    医師
  • 14:50〜
    患者・市民参画
    会場:CLIFF2(2F)
    患者・市民参画
    【ねらい】患者は自らの体験からより主体的に「自分ごと」として課題を落とし込み、解決策も含めたより多様な発言ができる。患者・市民枠はがん体験者の声を患者・市民のがんに関する意識・知識の向上に資する講座として解決策も含めたより多様な発言から学ぶ。
    がん患者としてがん治療に臨み、
    がん対策にどう関わってきたか?
    天野 慎介
    一般社団法人全国がん患者団体連合会 理事長
  • 16:20〜
    クロージング
    閉会のごあいさつ
    会場:CLIFF2(2F)
    片山和宏
    市立貝塚病院 総長認定NPO法人がんサポートコミュニティー 理事がん対策総合機構長
    医師

お申し込みAPPLICATION

がんを正しく知り、がん対策を学ぶ研修2024はお申し込みが必要です。
お申し込みフォームに必要事項をご入力いただきご送信ください。
※事務局より追ってご連絡させていただきます。
【お申し込み期限】●宿泊参加〆切:9月16日(月・祝)まで●一日参加〆切:10月11日(金)まで
キャンセルについて
【ご宿泊の方】ご宿泊でご参加の方は、キャンセル料が発生しますのご注意ください。宿泊キャンセル料:16,500円+振込手数料●お振込先は別途、事務局よりご案内いたします。
【当日参加の方】10月12日(土)以降のお食事のキャンセルはキャンセル料が発生しますのご注意ください。
※返金手数料はお振込された金額より相殺させていただきます。●お振込先は別途、事務局よりご案内いたします。
※ご入力された個人情報は、がんサポートコミュニティーのプライバシーポリシーに基づき、適切に取り扱うことを約束します。

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