東京都民の推計がん患者数は約14万人、そのうち25歳から64歳までの占める割合は3割超と高齢者だけでなく働く世代にも多くなっています。
東京都は、がん治療と就労の両立支援に向けた「がん患者の就労等に関する実態調査」を行い、事業主・人事労務担当者のために必要となる就業上の配慮や取組事例等をまとめ、「がんに罹患した従業員の治療と仕事の両立支援ハンドブック」を作成しました。他方、がんと診断された働く世代は治療と就労の両立に不安を感じるでしょう。
がんサポートコミュニティーは、事業主・人事労務担当者とがん治療と就労の両立に向けた就労支援を2021年度よりスタートしました。私たちの就労支援はコーチングを生かした就労支援で“がん就労バディプログラム”だと考えています。私たちはバディ(buddy)を友だち(friend)と相棒(partner)を足して2で割ったような意味に捉えています。就労支援には、企業内でがんと向き合う社員に化学療法に関する専門知識を持ち、自らのがん体験を活かして治療と就労の両立支援コーディネーターとして取り組んでいる薬剤師でありキャリアコンサルタントでもある就労支援員が担当します。