2018年9月2日/ペイシェント・アクティブ・フォーラム/プログラム/講演・研修・セミナー

【報告】第16回ペイシェント・アクティブ・フォーラム

2018年9月2日(日)、よみうり大手町ホール(東京都千代田区)で第16回ペイシェント・アクティブ・フォーラムがNPO法人パンキャンジャパン、核医学診療推進国民会議との共催で開催されました。今回は「がんの治る日は近いか!?—個別化医療の現実」をテーマに、488人もの関心を持たれた皆様に参加いただきました。
基調講演1として、20年以上前からプレシジョン医療とその精神を同じくする「オーダーメイド医療」を提唱されてきた中村祐輔氏(公益財団法人がん研究会がんプレシジョン医療研究センター所長)に「プレシジョン医療—がん患者の人生の質向上に向けて」をテーマにお話いただきました。オバマ前米国大統領は2015年一般教書で「プレシジョン医療」を大きな目標に掲げました。プレシジョン医療を「必要な治療法を、必要であればいつでも、それを必要としている人に提供する医療」と定義しています。
基調講演2では、PET-CTとして知られるものの馴染みの薄い核医学診療をわが国でリードされている絹谷清剛氏(金沢大学医薬保健研究域医学系核医学教授/核医学診療推進国民会議会長)に「核医学ってなに?がん診療における役割」をテーマにお話いただきました。
それら講演を受けてのパネルディスカッションでは両氏の他、体験者の立場から共催団体であるパンキャンジャパン理事長であり、膵臓がん体験者の眞島喜幸氏、支援者の立場からがんサポートコミュニティー事務局長の大井賢一が加わり、来場者の皆様と一緒にがんの治る日は近いのか、その可能性はどれくらいなのかといった患者さんにとっての希望を知る機会となりました。
併設された展示ブースではがん診療連携拠点病院などの取組みや相談員による来場者に対する相談が行われました。