2025年8月19日(火)10時15分〜12時20分、新宿武蔵野館(東京都新宿区)で上映されているドキュメンタリー映画「Dr.カキゾエ 歩く処方箋〜みちのく潮風トレイルを往く〜」鑑賞しました。同映画はがんサポートコミュニティー会長を務める垣添忠生(日本対がん協会会長)が主演です。
みちのく潮風トレイルの美しい景観美と震災を乗り越えようとする住民、がん体験者と垣添との人間味溢れる対話を記録した映画でした。
映画のなかで「希望学」の著者で知られる東京大学社会学研究所・玄田有史所長と垣添との対話で、東日本大震災体験とがん体験を重ねて、希望が喪失とセットで語られる現代にあって希望とはそもそも何なのかについて話されました。玄田所長が希望の定義として「Hope is Wish for Something to Come True(希望とは何かを実現しようとする気持ち)」では何か足らないと考える中で「Action(行動)」だと思い至った時は得心したと語られていました。
この映画のテーマに「Hope is Wish for Something to Come True by Action(希望とは行動によって何かを実現しようとする気持ち)」が流れていたんだと思いながら映画館を後にしました。
この希望の定義に追記された「by Action」は、がんサポートコミュニティー本部Cancer Support Communityの前身The Wellness Community創設者Harold Benjamin博士が1982年に「Patient Active」として表現されたものに通ずると感じました。